こんにちは。ヨコミネ日進校です。
最近インフルエンザが流行っています。お気を付けください。
さて。先日のウィンタースクール最終日のことです。
一年生のN君はいつも誰かに譲って我慢する子です。
ジスターで遊んでいた時、年下のOちゃんへジスターを何回も譲ってくれていました。
しかし自分だって遊びたい。当たり前です。
ですからN君は、自分の分のジスターと、Oちゃんのジスターを分けました。これで自分の分を譲らなくても大丈夫。Oちゃんも遊べるし、僕も遊べる。
そして分けた後は、N君はOちゃんとは少し離れた場所でジスターをしていました。
しかし本当は、ジスターを譲ってもらうよりも、N君と遊ぶ方が重要だったOちゃんは大泣き。
N君はOちゃんからジスターを取り上げたわけでもなくむしろ譲ってあげているのに、Oちゃんがどうして泣いているのか分かりません。
しかし、タイミング的に、"自分のせいで泣いている"という事だけは分かっています。
難しい状況ですよね。
しかし、これは心の成長のチャンスです。
まず、N君がなぜあのような行動をしたのかをOちゃんに伝えました。
「N君もジスターで遊びたいからわけっこしたんだよ」と。
そしてOちゃんに、「本当はどうしたいのか?」と尋ねたましたが、なにも言えません。
なので、「本当は一緒に遊びたいのかな?」
と尋ねると大きく頷きました。
N君に、「まだOちゃんは勇気が出せてないだけだ」と、Oちゃんの気持ちを少し話してみました。
すると、N君、
「僕、その気持ちすごくわかる。そういう事だったんだね」
と納得。その後、
「じゃあ仲良く、楽しく一緒にジスターしよう!!」と手を繋いで戻りました。
恥ずかしくて自分で言葉が出ない時、
そもそも自分の気持ちがわからない時、ありますよね。
しかし一歩の勇気を出す事は大事。自分自身に踏み込む強さも大事。
この一件、今回は先生側がOちゃんの気持ちを言葉にしましたがその様子をみたOちゃんは「自分の気持ち」を伝える事って大切なんだと学んでくれました。
今までは助けてほしい時、目で訴えてきましたが、この一件を経た後、「教えて下さい」と小さな声ですが勇気を出していえるようになりました。
みんなで「勇気出せたね!助けるよ!」と、先生が助ける前に、Oちゃんを助けてくれるように。
N君は、「なんでも譲ることだけが優しさじゃなかったんだね」と、言っていました。
Oちゃんは、気持ちを言葉にする大切さ。伝える勇気。
N君は、優しさってなんだろう。悪気がなくてもそういう気持ちにさせてしまう場合がある
事を学びました。
2つともとても大切なことです。
このウィンターで子供たちの成長を感じた出来事でした。